July 23, 2013

参院選が終わって考えたこと

よし、久々に書こう。

昨日、2013年の参議院選挙が終わりました。
結果、自民党が大幅躍進。

昨年の衆院選での政権交代以来続いてたねじれ国会というものが
ここで解消することになったと。

さて、これで何が変わるのか。

といったところで、実質、何も変わらなかったりする。
衆議院優先という仕組み上、参院で野党が反対したところで
結局衆議院で再可決できるわけですから。

ただ、その手間が減る分、政策の実行スピードは上がるでしょう。
そこが大きいといえば大きいか。

今回の選挙の争点はいくつかありました。

まず、TPP。

端的にいえば、輸出、輸入にかかっていた関税がオール0になる協定。
あと、法律の適用対象や知財の扱いも外国ルールに従う場合がある
という話もあるんだけど、これは騒がれてるほど大きな問題じゃないらしい。

やっぱり問題は農業で、今はめちゃくちゃ高い関税に守られて
国内産の農産物はちょい高いかな程度なのだけど、
これが、関税0だと、数倍の値段の差がついてくるということなので
農家にとっては死活問題ってことなんでしょう。

で、自民の方向としては、TPP参加、推進の方向。

日本の農家も頑張れば何とかなるとか無責任なこといってるけど
その頑張り方を示せてないので、当事者たちは戦々恐々。

私の予想では、日本の農家は今の半分かそれ以下になるでしょう。
小規模や個人経営は多分もう成立しない。
組合や企業が農家を社員として雇って束ねるような形で大規模化して
やっと何とかなる程度ではないか。

大規模化すると手作業も減るでしょうから、
品質はある程度妥協するしかなくなってくるのかもしれない。

そんなリスクを負ってまでなぜTPPに参加するのかといえば
輸出メインの製造業には、もうチートレベルで有利な協定だから。
そして日本は製造業についていえば輸出国家です。
むしろ参加しない方が不自然って話になる。

単純にプラスマイナスで考えて、プラス幅がデカイ方を見たわけね。
実際、米国の製造業方面からは日本のTPP参加に反対されてる。
関税ありの現状でも日本車が優勢だったりするわけだから、
それがなくなった日にゃフォードもGMも真っ青ですよと。

こういうところで弱者切捨てとか格差拡大とか批判が出るんだけど
日本だけでなく、どの国も利害の駆け引きをしてるわけね。


次、消費税。

自民はこれを上げるといってる。消費税は今5%ですが、
これを2014年4月に8%、15年10月に10%まで引き上げていく方針。

まぁ、増税を喜ぶ市民はいないでしょう。
それでも自民が選挙で勝ったのは、他党もどうせ一緒だろ?的な
諦めがあったのが一番大きいとは思うけど、
それも仕方がない面というのもある程度認めなきゃならんでしょうと。

国の借金は今や900兆円を超えてきてるわけで、
これは今もどんどん増えている。

それはそうで、生産人口が減り税収も減る一方で
養わなきゃならん非生産人口の比率は大きくなる一方ということで、
医療、福祉といった方面にかかる金額は今後も減る見込みはない。

このまま何も対策しないと、ゆるやかに破産に向かうしかないと。

年金の受取り年齢引き上げや、後期高齢者切り捨てといったあたりも
出費を減らす苦肉の策だけど、それでも間に合ってない。

埋蔵金なんてものはなかったとなれば、あとは増税しかないと。

どの税金を上げるでも良いけど、まぁ一番インパクトの小さいのが
間接税である消費税だろうという判断なんでしょうか。

これ、調節が効きそうで、実はそうでもなかったりするんですけどね。
衣食住といった生活で消費するものはほぼ固定費ですから。
それで消費者が安いものを求めだすと、またデフレ懸念も無きにしも。

それでも、政府としては財政健全化という建前は見せておかないと
放置しちゃうと、借金返す気なんざさらさらないよ?ってことになるので
実際の財政よりも実はここは国の信用の話になってるわけね。


次、原発。原子力発電所ね。

今、国内の原発は、昨年再稼働した大飯を除いてほぼ停止状態。
自民はさらに、安全の確認が取れたところから再稼働していく方針。

これも次世代エネルギーが実用化の目処をつけるまでらしいけど、
その次世代エネルギーとやらの開発の進捗もあまり芳しくない感じ。
今のところ民間ベースだしね。採算に乗らないとどうしても進まない。

今、原発止まってるのに電気は止まってないのだから足りてるじゃん?
という人がわりといるんだけど、そういう人たちは
今の電気がどうやってつくられてるか知っててそういってるのかどうか。

まず、最近、やけに電気代が値上がったのはなぜか?
それは電気をつくるための燃料費が値上がったから。もうそのまんま。
その燃料というのは、石油であり天然ガスといった化石燃料です。

あと、一部水力でも賄ってるようだけど
都市部の電力はほぼ火力で賄われてる状態といって良いでしょうね。

その火力発電所の施設も、休眠状態にあった古いものを
原発停止に対応するために再稼働させているという状況もあるようです。

ちなみに、火力発電所のメンテは大変で
事故が起こらなければほぼメンテフリーの原発に比較すると
かなりじゃじゃ馬でトラブル回数は計り知れないという話。

まぁ原発は1回でも事故ると重大インシデントなわけですけどね。
扱うリスクが大きいだけにメリットも大きいってこと。

原発を再稼働する主な理由としては、その発電の燃料効率良いので
電気料金も引き下げられ、経済に対する負担が小さいということか。

あと、私はもうひとつの理由の方が重要だと思っていて、
化石燃料にほぼ100%依存するのは、燃料の輸入国である日本としては
危機管理的に見ても危ういだろうということ。

つまり、石油、ガス、これらが止まったらどうするかって話。

最近はIGCCという石炭を使った発電もあるけど、
要は、火力や原子力程度の実用レベルの電源を分散させるべきってこと。
その気になれば産油国を引き込んで日本をいつでも機能停止させられる
という脆弱性が露呈し続けることになると、これは美味しくない。

当然、原発は特有の危険性がある。炉が壊れたら放射線が出ますからね。
使用済み燃料をどう処理するかという問題も解決されていない。
率直にいって、今を切り抜けられればOKという打算的な面は大きい。

それを百も承知で原発を当面使おうという政策なわけね。

実際、今の日本にはエネルギーに関して選択肢が少ないんですよね。
いつだったかメタンハイドレートが実用化できるかも?という話があったけど
あれも実用化に乗るのは、早くて2018年頃とのこと。
コストも割高みたいなので、しばらくは他のエネルギーと併用になるでしょう。


次、憲法。

自民は第9条を変えようといっている。その前に、96条を変えておこうとも。
9条は戦争を放棄、戦力を持たないという、わいゆる平和条項。
96条は、憲法自体を変える手続きについて定めた条項。

国会の3分の2以上の賛成で国民投票に出せて、
国民投票で過半数の賛成が得られたところで憲法改正が可能になる
という決まりを定めてるのが96条ね。

これを国会で過半数の賛成が得られれば国民投票出せるようにしよう
っていってるのが自民党案。

私は、規則を変えるための規則を変えちゃうのはどうかと思ったんだけど、
まぁそうでもしないと、これだけ与党に勢いがあっても
議席数の3分の2までは至ることができなかったんだから
今のままだと、この憲法はほぼ永遠に変えられんのでしょうね。

で、9条を変える意味というのは、
護憲派に言わせれば、日本が戦争を始めるためとかいう話になってるけど
今の日本が他の国にケンカを売るメリットはほぼゼロでしょう。

というか、今さら日本が戦争に積極的になるとか本気で思ってるのか。
単に、与党に対する野党の存在感を出すための対立軸づくりというか
やっかみ半分というか、でなければ特アの回し者なんじゃないかと。

今の第9条では、ぶっちゃけ自衛隊も憲法違反です。
その条文に「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」とあるんだけど
自衛隊はどうみても戦力ですし。

国外に出て活動しないことで自衛であるという主張も苦しいもので、
そのためにたとえ平和的活動でも自衛隊による国際協力が制限される。

それより何より、日本周辺における国防活動すらままならない。
明らかに国境を侵してきた船舶や航空機も、
拡声器や無線で「出てってください」と促すことしかできないっていう。
できて威嚇射撃までだもんね。実際に撃沈や撃墜はできない。

とりあえず、普通に動けるようにしましょうよってこと。

いや、だからって侵入してきた船を即撃沈しろって話じゃなく、
それが可能なんだと相手に認識させられるということが大きいってこと。
今は、自衛隊が攻撃してこないことを相手も知ってますからね。

とはいえ、海外に自衛隊を制限なく派遣できるようになれば
多国籍軍としての活動にも発展するでしょうから、
そこで軍事活動に関わる可能性もゼロではないわけですがね。

少なくとも、憲法を変えたからといって
日本がどこか他の国に打って出る可能性なんてほぼないでしょう。
まずその動機がないですから。


他にも、復興とか、金融、財政政策とか、選挙争点はいっぱいあったけど
とりあえず今思い当たったあたりは大体こんなものか。


思ったのは、自民党って、基本正直ベースで政策を打ってますね。
これを実行するんだといわれても、ああ、やっちゃうんだなーという感じ。

それを思うと、民主党は大嘘ベースで政策を出してたなぁ、と改めて。
本当にそんなことできるの?てことがやっぱりできなかった…どころか
真反対のことやらかしてるとか、幹部は投獄されても良いレベル。

そりゃ、また大嘘でしょうよと思われてもしょうがないし、
今回の惨敗も推して知るべしってところだったんじゃないかと。

自民の政策が嫌でも、公明は自民の腰巾着だし(ていうか創価だし)
民主は大嘘つきで今は前いってたことと違うし、維新は自民と同じだし、
みんなは何いってるかよくわからんし、他にも党あったっけ?という感じ。

正直入れるところがないってのが今回の選挙だったんじゃないか。
きっとそれも低い投票率に繋がったんだろうとは思いますね。

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December 26, 2012

選挙終わって

書くのが選挙前だけなのもアレなので、とりあえず。
……まぁ、書かずともご覧のとおり。ではありますが。

投票率は過去最低なのだそうです。

最近は尖閣とか竹島とかで若者がいきりたってた気もしたんだけど、
だから投票に行くってわけでもなかったんですかね。

しかしこの結果は、少なからず中国や韓国を意識した結果でもあり、
特に民主党は政権始まっていきなり中国に集団で挨拶にいくとか
最初から隣国にえらく媚びてるイメージがあっただけに
最近の情勢が面白くないと思ってた層の受けは悪かったでしょうと。

といいつつ、まぁ今回の結果を大きく左右した一番の原因は
何といってもこれまで3年3ヶ月間の政権運営じゃないですかね。

政権交代直後に補正予算の執行停止でまず大混乱。
八ッ場ダム工事中止で5都県から大反発食らい。
普天間移設は混乱させるだけ混乱させて結局放置。
CO2排出量25%削減宣言で経済界から大反発。
事業仕分けも的外れが多く予算捻出ならず。埋蔵金ドコー。
国債発効しないといってたけど、やっぱりムリでした。
高速道路無料化、子ども手当ても予算不足で頓挫。
大地震も管政権の現場荒らしからの不動っぷりは酷く。
消費税上げないとかいってたけど、あれもナシでよろ。

終わってみれば、マニフェストとは何だったのか状態で、
良かった点といえば政官癒着を幾分か薄められたことくらい?
それもどんだけなのか怪しいもんですが。

そのリバウンドで今回の結果ということじゃないか。

で、これから始まる自民党政権ですが、
これも勢いで出来上がった感があるところが不安ではあるけど
腐っても長い政権担当経験というのはあるわけで、
この3年の民主党政権以上にグダることはないと信じたい。

今までと違うのは、ぬるぬると万年与党だったところから
いっぺん愛想つかされて政権を譲った経験ができたというところで、
一度下野して返り咲いたときにどう振る舞えるか。

あと、いわゆる第3極などといわれている集団ですが、
あれも今は最初の勢いの惰性だけになってる感があるので
実際に国政に出たときに何ができるかというあたりで
今後息が続くかどうかが分かれてくるところでしょうね。

中でも一番大きなのは維新の会だけど、
まず違和感あるのは石原さんと橋下さんのペアが頭というところ。

あの2人って、前はあんまり仲良くなかった気がしたんだけど。
大阪都とかアホじゃないのとかいってた人はどなたでしたか。
とりあえずは右寄りで一致というあたりで手を打ったんですかね。

橋下さんは弁護士だけあってしゃべれば饒舌で、
言ってることも聞く耳を持って聞けばわりと正論とは思うけども
なんていうか、「オレに文句いうやつはバカだ」みたいな態度が
ちょっと癇に障るところがあるんだよなぁ。

まぁ頭の悪い評論家や学者が多いってのは同意しますけど、
学者全部がそういうわけでもないでしょう。

ていうか、テレビや週刊誌の常連みたいになってる“学者”は
あれはもう学者じゃないですから。そのギャラで食ってるタレントです。
そんなパフォーマンスにいちいち付き合う必要はない。

アホを喋り負かすのもいいけど、国政政党の党首になったんだから
そっちで結果を示せば良いだけでしょう。それが政治家ですよね。

ちなみに、私は学者じゃないので素人の立場でいわせていただくと、
参議院議員と首長の兼職ってのはどうかと思うな。
首長の給料と議員報酬の二重取り?てか、参議院いらないから。

仮にやるなら、首長だけでなく地方議員の国会への重複立候補も
認めないといけないよね。でないと不平等でしょ。


とりあえず、選挙が終われば国民はあと見守るしかないわけで
それで今回の選択がイケてたのかダメだったのか見えはじめるのは
もうしばらく後のことになるでしょうと。

とはいえ、イケてるかダメかの判断も個人によって違うでしょうし
誰にも好かれ愛された政治家なんて歴史上おそらく一人もいない。

そこで大事になってくるのは、政治家のための政治ではなく、
どれだけ国(民)のための政治ができるかじゃないかなと思います。
月並みだけど、これができる人は実際なかなかいませんから。

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December 05, 2012

衆院選

ついに12月。そして11月は1度も書か(け)なかったよ?

よく、Twitterやりだすと長文書くのがダルくなるっていわれるけど
ホントそうですね。実感。

さて、巷でイマドキの話題といえば、衆議院選挙ですかね。
東京都は都知事選もありますが、とりあえず私は都民ではないので
そっちはまた書く機会があればということで(…ま、ないかな)。

前回も自民と民主の政権公約を比較したりもしましたが、
今回はちょっと政党が多過ぎ。

民主党、自民党、公明党、共産党、国民新党、新党改革、みんなの党、
日本維新の会、日本未来の党、新党大地、新党日本、社民党。

民主党が空中分解して、一部が日本未来の党にスピンアウトした感じか。
あの党は最初からアンチ自民という1点だけでつながってた党なので、
それが政権与党になったら内部割れするのは目に見えてましたよね。

今の党首である野田首相自身が、
前回衆院選の民主党(自分の党)のマニフェストを全力否定してる時点で
有権者がそこに投票する理由がほぼ失われていると思う。

おそらく、民主党政権の終了はほぼ確定でしょう。

ただ、今の民主党には比較的現実を見られる人が残っているのかな?
人間的にどうかという問題を置いとけば、夢を語る人はいなくなった感じ。
んで、まだ夢を見たい人が外に飛散したイメージ。

つまり、その出先である未来の党は3年前の民主党ってことですね。
あそこに投票する人は(言っちゃ悪いけど)底抜けのバカだと私は思う。


ではどこに投票すれば良いのか。

何か、今回の争点が原発をどうするかに誘導されつつある気がするけど、
これに関してはどの党が政権をとってもそうそう大きく変わらないと思う。

だって、いくら夢を語っても、電気は必要だもんね。

現時点でも原発がいくらか再稼働できず火力がフル稼働してることで
経済は上層から末端までかなり圧迫されてきている。

電気代はほぼ固定費ですからね。それが1割も2割も上がれば、
企業や工場は経費や人件費を削ることになるし、家庭も消費が減る。
そんなことは経済を勉強してない素人でもわかる話でしょう。

なので、原発は当面現状維持を続けるしかない。

口だけ「ダツゲンパツ!」「ダイタイエネルギー!」とか
声高に叫んでる政治家は頭悪いようにしか見えないのよね。

じゃ、その代替エネルギーとは具体的に何であるかということや、
例えば、太陽光パネルにかかるコストをどこまで計算できているかとか、
米国ではバイオマスを推進する政策があまりうまくいってないとか、
それを自分ならどう解決するのか、そのあたりをガチで語れるか。

面白そうなタイトルや目次だけ掲げて内容がない本を売ってみたら
ベストセラーになったけど、買った人は「何だこれは!騙されたー!」
と、文句タラタラいってるのが現状という気がする。

とはいえ、その内容をどうやって知ることができるかといえば
結局その政治家が何を語るかから判断しなければならないわけで、
そこに内容がなければ判断のしようがない。

でも、選挙の場合、何か難しい本を買うのとは違って
そんなに難しく考えて選ぶ必要もないのかなとも思うんですよね。

もうフツーに考えて、そりゃウソだろうってやつをまず除外すれば良い。
この基準だけで、今回届け出ている政党の半分は消えると思う。

実際、この点は一番重要なことだと思う。
前回の選挙の敗因は、明らかにこの判断が間違っていたわけで。

で、残りの中から、自分の考えに一番近いことを言っている党、
或いはそういう人を選べば良いだけだと思います。

金融緩和は推進すべきか、これ以上は危険とみるか。
TPPは認めるべきか、それより国内産業を保護すべきか。
憲法は改正すべきか、慎重になるべきか。
親中韓か、親欧米か。
経済界を発展させるか、労働者を守るか。
社会福祉、保険、年金、雇用の具体策に納得できるか。

表にでもして、そこで自分がイケてると思う政策に○をつけていき
一番多く○がついた人や政党に投票すればOK。

選挙ってそういうものですよね。

誰かに入れろといわれて投票するものでもないし、
マスコミや世論に流されて投票するものでもないでしょう。


あとですね、忘れられがちなのが
衆議院選挙と同時に実施される最高裁判所裁判官国民審査。

要は、最高裁の判事が適任かどうかを評価するもの。

最高裁というのは、この国の司法の最高権力であって、
そこの判事がおかしな判決をしてないかどうかを確認する機会なんだけど
これ、多分ほとんど誰も意識したことないでしょう。

この投票は逆投票になっていて、
こいつはイケてないと思う人に☓を投票することになっています。

この☓票が一定数に達した判事は罷免されるのだけど、
過去にこれで実際に罷免された例は一度もないようです。

ただ、それでも☓票をいっぱいもらった判事は
裁判官といえど人間なので、その票数によってはそこそこ凹むわけです。
そういう反省をさせる数少ない機会ということで、
こういう制度があるならできるだけ利用した方が良いのかなと。

現在の最高裁判事の面々は こちら [courts.go.jp]。
で、今回の審査対象は こちら [sankei.jp.msn.com] で報じられている10名。


選挙は16日。

安倍さんはクリスマス開票もあり得るとかいってた気がするけど、
どうやらその1週間前倒しになりましたな。

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August 24, 2012

隣国のこと

やべぇ。8月入ってから一回も書いてなかった。
ということで、書こう。

今の旬といえば、ドラクエの話か隣国の話か
どっちかかな(私の中では)と思ったのだけど、ここは隣国の方で。

島国日本の隣国、といえば、大抵の場合、中国、韓国、北朝鮮のこと。
ときどきロシアや東南アジア、太平洋を隔てて米国も隣国になるけど、
まぁここでは上の東洋の国々のことに言及するのです。

中韓北といった国々と日本。まぁホント仲が悪い。
北朝鮮は全世界を敵にしてるからこれは置いとくとして、
特に中国と韓国ね。

この2国はかなり日本を目の敵にしている。

日本がこの2国を嫌ってるというより、
どちらかというと中国、韓国が日本にケンカ売ってきてるのよね。

だから、結果的に日本人も中国、韓国に対する印象が悪い。

これはなぜなのかといえば、
中国も韓国も第二次大戦時に日本から受けた仕打ちについて
言い方は悪いけど、根に持ってるってのがベースにある。

でも、それから67年経った今、
それを持ちだして非難することにどれだけの意味があるのかと。

中国はここ数年落ち目とはいえ少々羽振りが良いので
保証とか賠償とかお金のことはあまり言わなくなってきたけど、
領土、領海のことでは揉め事をつくりつつある。

きっと中国は、直接金を取るよりも
自国の経済圏を広げることの方に注力し始めたということでしょう。
中国が領土のことでケンカしてるのは日本だけではないですし。

尖閣諸島なんて、つい数年前まで放置状態だったのに
近海に何か資源があるとわかってから
突如として中国が「そこは俺んちだ」としゃしゃり出てきたわけで。

んで、韓国。

こちらは戦争責任を未だに叫び続けて金出せワッショイな上に
ここにきて領土にまで手を出し始めた。

領土問題というのは大抵どこの国境にも存在するもので
隣国同士がお互いに、ここまでがウチだ!お前は入ってくんな!
みたいに牽制しあってるものです。

これは譲った方が負けで、国境を後退させてしまうと
今度はその国境をベースに新たな領土問題が立ち上がる。

ただ、それも行き過ぎると殴り合い(戦争)になるので
いがみ合いつつも最低限の経済交流が可能な程度にとどめつつ
立場としては自国の主張をし続けるというのが外交というもの。

それを、こともあろうに国家元首が
その紛争地域に立ち入るなんてことは無節操どころの話ではない。

それで日本から非難されることは予想できただろうに、
さらに天皇侮辱発言で燃料投下とはもはや政治家の体ではない。

これ、国としても人としても日本は怒って当然の状況なんですが
韓国は自分からケンカ売ってきておいて相手が怒ったとなったら
逆ギレして、さらに打倒日本を叫びだす始末ですよ。

戦時中はともかく、今の日本が韓国に何かしましたか。

日本が戦時中酷いことをしていたとしても、60年ですよ。
お互い現役世代はとっくに世代交代してるし、
今の日本が改めて中国や韓国の侵略に打って出るかといえば、
そんな可能性は万に一つもない。

むしろ、日本は中国韓国を相当に経済支援しているのに
この上一体何が不満なのかさっぱりわからないというのが
現在の日本人の正直な気持ちなんじゃないかと。

最近はどちらかといえば、中国や韓国の方が
日本近海をウロチョロと今にも攻め込む勢いなんですけどね。
多分これ、先に手を出した方が負けなんだけど。

理解できない行動をするやつは無視するのが一番なんですが、
国同士(しかも隣国)ともなればそうもいかんわけですね。

この件、私は日本人なので、どんなに客観的になろうとしても
やっぱりその当事国の人間としての思考しかできないわけですが、
全く第三者のアカの他人な国の人にはどう映ってるのかしら。

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May 09, 2012

原発ゼロ時代

北海道電、節電要請は月内にも判断 泊原発「冷温停止状態」に
(nikkei.com)

ついに国内で稼働している原発がゼロになりました。

何だ、全部止まっても全然平気じゃん?

…なんて思うのは早計で、
これから夏に向けて電力消費が増えていくわけですから
本当に平気かどうか分かるのはこれからです。

これまで国内の電力3分の1近くが原子力で賄われてたわけで
それが全くなくなったということは、
単純に考えると日本の3分の1が電気なしになるってこと。

でもそうなってないのは、
今のところそれ以外の電源で代替されているってことですね。
それは主に火力なわけですが。

実際のところ、どうなんでしょうね。
本当に原子力なくてもやっていけるんですかね?

いや、やっていけるんでしょう。多分。
いろいろな状況が今のまま維持されれば、辛くも運用できる。

しかし、火力のエネルギー源である原油の価格が上がると
それは大概電気代に反映されるわけで経済を直撃する。

あと、従来予備電源として控えにあった火力発電所が
今は原発の肩代わりをするためにメインで稼働しているわけで
現状予備の電源がほとんどない状態と思われる。

ピーク時にその発電機がトラブルで1基でも止まると
電力供給はわりと危機的な事態に陥るのではないか。

少資源国で土地の少ない日本にとって、
割安で少量の燃料で敷地面積をあまり必要としない原発は、
かなり理に適った発電所なんですね。

というと、原子力利権云々の話も必ずあがってくるのだけど
日本の既存電力会社は電力市場の独占企業なので
原子力でなくても利権なんてものはゴロゴロしてると思う。

もっと競争市場にできていたら、
燃料が高いから電気代を上げようなんて安直には考えられない。

それは普通の製造業の企業をみればわかることで
材料費や人件費が上がっても製品価格は下げないと売れない。
その下げ幅をどうやりくりするかは企業次第なわけだけど、
大抵は事業の統廃合や人件費カット、リストラなどになる。

電力会社は既存の事業や社員を大事にしているようだけど、
それって民間企業というよりお役所の考え方って気がする。
いや、お役所がそれで良いといってるわけじゃないですが。

…と、そういうことを書こうと思ったわけじゃないんです。

原発なしで今後やっていけるだろうか?
やっぱり原発動かさないとダメなんじゃないか?
そういう話。

多分、たゆまぬ節電努力、計画停電などを駆使すれば
今後も原発なしでやっていけるとは思う。

この際、節電技術、いわゆるエコ技術の研究開発が進めば
徐々に生活水準を戻していくこともできるでしょう。

あと、太陽光や風力、波力、地熱など
再生可能エネルギーも実用レベルに引き上げていくことで
電力供給量も戻っていくし、CO2の削減にもなるでしょう。

ただ、エコ技術がいくら急速に進んだからといって
早々に全体の電力消費の3分の1が節電できるかというと
そう簡単ではないでしょう。

あと、太陽光や風力などによる発電は
その電力供給が不安定なので、相応の蓄電施設も必要だし、
そもそもそんな技術はまだ実用レベルになっていない。
太陽光パネルや風車の建設やメンテナンスもまだコスト高。

地熱も場所を選ぶし、火山性の熱を利用する場所だと
施設の老朽化も激しく、やはりメンテコストが割高です。
波力も安定しないのは同様で、その建設が海上となると
これもコストが相応にはります。

これらが現状の火力や原子力と同等レベルになるまでは
当面それらの高コストを我慢することになるわけで、
かつ、それらの電源が実用レベルに成熟してくるまで
その初期段階は少ない電力で綱渡りしていくことになる。

これはきっと経済に大きく影響してくるものです。

端的にいえば、もし今、国が原発ゼロ宣言をして
これらの再生可能エネルギーを国策として推進するとして
そのために“エネルギー税”などを創設するといったら、
その政権を支持しますかって話。

そうでなくても、現実に原発が全部止まったわけだから
今まさにわりと危機的な状態にあるんですよね。

リスクをとってリッチに暮らすか。
安全をとって質素に暮らすか。

まぁ、後者でも良いとは思いますが、
一度手にした豊かさはなかなか手放したくないのも
人の性というものなんですよねぇ。

ただ、技術革新のチャンスといえばチャンスかもね。
何しろ、尻に火がつかないと本気にならないというのも
また人の性、というか日本人の性ですし。

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February 17, 2012

維新八策

「維新八策」に反発も評価も 中央政界 反応さまざま
(tokyo-np.co.jp)

ということで、私の独断と偏見による個人的な賛否。

○統治機構改革

・国と地方の関係見直し。融合型から分離型へ
・都市間競争に対応できる大都市制度の構築
・地方交付税廃止と地方共有税創設
・道州制
・参院議員と地方首長の兼職、最終的に参議院廃止

要は、地方にもっと権限をクレってことなのか。

道州制は、税収の多い都市部は有利だけど、
税収の少ない辺境地方はきっと厳しいんですよね。
地方交付税にはそれを均す役割もあるわけで。

対案になってる地方共有税とやらがどんなものか。
地方死亡防止のつっかい棒的な制度ってことかな。

身の丈に合った生活圏が構築されるかもしれないけど、
余程上手くやらないと地域格差は広がりそうですな。

最後の、参院議員と首長兼職というのはいらない。
てか、参議院いらない。ダイレクトに廃止でOK。


○財政改革

・国会議員の定数削減
・政党交付金の削減

これは賛成。

半分居眠りしてるような議員は税金の無駄遣いです。
今の議員は特に仕事してないのに何となく当選してる。

てか、国を背負ってることに対する危機感がない。
その意識改革をする意味でも数を減らすのは効果的。

政党交付金は裏金防止という建前があるみたいだけど、
じゃあ公式ならいいのかという話。

議員先生たちはただでさえ優遇されているのだから、
政治資金なんてものは自前で積み立てればよろしい。


○公務員制度改革

大阪府職員基本条例に沿った改革

これは、橋下氏がよくいってるアレですね。

職員の給与制度や採用方法、人事評価方法などの改革。
あとは天下りの廃絶などなど。

地方公務員にとっては、評価は厳しくなるし、給料が減るし、
退職後も普通のサラリーマンと同じ感じになっちゃうよー
…と、ええことナシですが、私はそれで良いと思う。

そもそも、公務員が民間より優遇される理由はない。

それは、公務員だから…というのは理由にはならなくて、
こういう仕事をしているから、と、その仕事内容を評価して
その職が優遇されるべきか決められるべきです。


○教育改革

・教育委員会制度廃止を含めた抜本的改革
・自治体ごとの教育行政制度の選択制
・大阪府教育基本条例に沿った改革

学校の職員(教員)にも上司部下の関係をつくるべき
というようなことを橋下氏はよくいってるけど、
職場に上下関係をつくることによる弊害はわりと大きい。

ペーペーが最初からデカい顔してるのも問題だけど
下が上から抑えつけられて萎縮するリスクもあるので、
そのへんはしっかり研究した方が良い。

ただ、指示系統を明確化するということに関しては、
教育現場を改革する一定の意味はあると思います。


○社会保障制度

年金の積立方式と掛け捨て方式の併用

年金制度は廃止で良いです。

今のペースで少子高齢化が進んでいくと、
年金制度が破綻するのは火を見るより明らかで、
今後は個人が自己責任で積み立てる方が良い。

そうすれば、今まで年金へ回っていた資金は
民間の金融機関や保険会社に流れるのではないか。

国の負担も減るし、民間に流通する資金も増えるしで
実は意外と悪くない展開になる気もしないでもない。

とりあえず、掛け捨てはないわ。
それならその金を個人年金や運用に回しますよね。


○経済政策と税制

徹底した規制緩和による新規参入の促進

このへんは、小泉政権時の竹中氏に勘を得た感じか。

この政策はある程度実証実験済で、
その良いところと悪いところもわりと明確化している。

良いところは、資金さえあれば事業がどんどん伸ばせる。
逆に、資金がない事業はどんどん先細りしていくので、
経済格差が広がりやすいというのが悪いところ。

規制緩和をすると、中小事業者が新規参入する前に
大企業もその市場にテコ入れしてくることも多くなるので
結局は弱肉強食ということになりやすいのね。

これは資本主義では至極当然の成り行きなんですが、
大企業に潰されかねない中小の経営者は
国はもっと我々を守ってくれと主張するわけです。

政治がそのへん調整するにはかなりパワーが必要。


○外交・防衛

・日米同盟にオーストラリアを加えた軍事再配置
・日本全体で沖縄の負担軽減

オーストラリアを巻き込もうというあたりは
明らかに仮想敵国として中国を想定してますね。

沖縄の負担軽減については、自民も民主もその他も
みんな口を揃えて昔からずっといってること。

このへんは今(まで)とそう変わらない。
この件で問われるのは実現できるかどうかという点。


○憲法改正

・改正要件を3分の2から2分の1に緩和
・首相公選制

3分の2はそのままでいいかな。

憲法は、そこまででないと変えられないものであるべき。
将来、本当にその改正が必要だと思われる日が来れば
議員の3分の2は賛成するでしょう。

首相公選制は、どうだろ。

もしそうなったら、芸能人上がりの首相が多くなりそうな。
橋下氏も、東京の石原氏も、ある種芸能上がりだしね。

しかし、だからといって今の政治家たちの中に
首相に相応しい人がいるだろうかというと、これがいない。

ただ、短期的な世情だけでトップが決まるのもマズイし、
じゃあ、この国の国民が長い目で人選できるかというと
なかなか難しそうであると。

いろんな意味で、公選制は痛し痒し。


とりあえずざっと見た感じ、これはアメリカンだなーと思った。

いわゆる既得権益の排除にはある程度効果ありそうだけど、
こういうのがこの国に合うのかどうか…ですな。

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January 28, 2012

橋下無双

朝生(1/27)見ました。

テレビ朝日 | 朝まで生テレビ!
(tv-asahi.co.jp)

また視聴率取りかというネラー突っ込みもあったけど、
私は橋下氏のTwitterをずっと見てたんですが、
今回はむしろ橋下氏が望む形で編成された感じでした。

自分に特に批判的な人と面と向かって話したいと。

で、見たんですが、もうこの手のやりあいではお馴染み、
いつも通りというか、橋下無双ってやつでしたね。

対橋下として論客に立った人たちがことごとく冴えない。

最初にパネリストの顔ぶれをみた瞬間
ああ、これは駄目かもわからんねとは思ったんだけど、
やっぱり駄目だった…。

この番組はいつも論点が発散するので、
ここはとりあえずパネリストの論点から切った断面からみて
以下その感想。


まず、香山リカ氏。肩書きは精神科医?

もう心根で橋下氏が嫌いなのが見え見えなんですが、
なるべくそれを押し隠して(だが、嫌いなのが丸わかり)
弱者切り捨て批判を中心にとりあえず噛み付くという姿勢。

補助を打ち切られて苦しんでる人がいる。
保護する優先順位はどうやって決めるのか。
橋下氏が独断で決めて良いことなのか。

…と、大体そのへんを攻めてたけど
補助の優先順位は行政が決めるしかないでしょう。

例えば、トリアージの絶対基準なんてない。

政治になればなおさらで、
どのタイミングでどのリソースを優先するかというのは
それこそ政治で決定するしかないこと。

そんなところを批判してもしょうがない。

あとは“シングルイシュー”云々。

かつての小泉純一郎氏が「郵政民営化」を争点にしたように
橋下氏は「大阪都構想」だけで民意を集めようとしていると。

いや、大阪市長ですから。

大阪の行政全体を変えようといっているのだから、
そんな彼の主張自体は全然シングルじゃないと思う。
香山氏は、橋下氏が小泉氏に似てるといいたいだけ。


次。山下芳生氏。参議院議員(共産)

選挙では「大阪市はバラバラになりません」といいながら
当選したら「大阪市を潰す」と言い出した。
それは公約違反じゃないのか!との批判。

橋下氏は、市という行政府は潰すといっているのであって
コミュニティとしての大阪を潰すわけじゃない、と。

それでも、そんなことは選挙のときに一言もいってない
と、なお食い下がる山下氏…。

そんな話、どうでもいいです。

橋下氏は、大阪市という役所がなくなっても
区役所が手厚くなれば市民は困らないといってるんだと思う。
行政府が潰れて困るのは議員と公務員だけです。


次、柳本顕氏。大阪市議(自民)ですか。

彼の主張はよくわからなかったんだけど、
橋下行政は性急過ぎるから、もっとゆっくりやっても良いだろう
というようなことを言ってたのかな。

区長公募も、いきなり全区でやるのではなく
試しにどこか1区でやって上手く行ったら次に進む、とか。

まぁ、橋下氏がそんな甘っちょろいやり方で妥協するはずもなく。

彼は任期4年で大阪都構想を実現しようとしてるわけで、
それが無理だとしても、そのくらいのスピード感は必要。

のんびりやってる間もしっかり税金は消費されていくわけで
合理化すると決めたならとっととやった方が良いのです。


次。薬師院仁志氏。どっかの大学教授?

この方はしきりに自分が一市民であることを主張し、
選挙でいってたこととやってることが違うじゃないか!
と、涙目で訴えておられた。

市をバラバラにしないといいながらバラすと言い出したとか、
区長公選制といいながら実際は公募してるとか。

市をバラバラに…の議論は、上にも書いた通りどうでも良い。

区長公選制の話は、橋下氏の話では
大阪都構想が実現した後でないと法律の問題で不可能なので
今はそれに向けたプロセスとしてまず公募にしているとのこと。

この説明で、私なら普通に納得です。

しかし、それでもこの薬師院さん
選挙ではそんな話はなかった!選挙ビラにも書かれてない!
というところを責め続けておられた。

確かにね、誤解を招く選挙活動は良くないけど、
仮にも大学教授の論点としてはあまりにレベルが低い…。


次、池田知隆氏。元大阪市教委のジャーナリスト。

彼の論点は、いわゆる“君が代”条例は厳し過ぎるんじゃないか
というあたりか。

教育者にも考え方や信条があるんだから、
入学式や卒業式の君が代で立たない先生がいても良いんじゃ?
条例で厳しく罰するほどのことじゃない。そんな話。

これは、日の丸、君が代の問題というより、
公務員である教員が教育委で決めたルールに従わないという
そっちの方が問題である、というのが橋下氏の言い分。

橋下氏個人は右寄りだと思うけど、この際それはさておいて、
公務員が、しかも子供を教える立場であるはずの教員が
市や県で決めたことを守れないというのはマズかろうと。

はい。普通に考えてマズイですね。


次、吉富有治氏。ジャーナリスト。

彼は、橋下氏の都構想はいき過ぎであって、
現状の形の府と市が話し合いで物事を決めていけるなら
そういう場を法制度化すれば良いという主張…だったかな。

例えば、橋下氏は府市統合本部というのをつくったけど、
それを法律で制度化すれば、大阪市をバラすまでせんでも
そのまま上手いことやれるんじゃないですか、と。

これに対し橋下氏は
その話し合いの場に決定権がないというのが問題であると。

今は知事と市長が同じ維新の会という政治グループで
お互いに意見が一致してるから話が進んでいるのだけど、
これが将来的にも上手く進むとは限らない。

そして、その話し合いが物別れに終わった場合、
何もコトが進まない(実際、今までの二重行政がその状態)
であって、これを解決するには決定権の一元化しかないと。

即ち、それが大阪都構想であると。

橋下氏の場合、話し合いだけでは生ぬるいということを
知事経験から体得してるってことなんでしょうね。


で、この場で唯一、橋下氏側に座ったのが東浩紀氏。

東氏は、橋下氏陣営というより
橋下氏の主張の何がそんなに批判されているのかがわからない
という立場っぽかった。

都構想の何が悪いの?みたいな。

まぁ、橋下氏を批判する人なんてのは
概ね、現状を変えられたらいろいろ困る立場な人であるか
そうでなければ個人的に嫌いだからでしょう。

東氏も実は薄々そのへん知ってて、その上で
批判する論理的な理由があるならこの場で言ってみろや
的な位置だったかも。


て感じで、あんまり面白くない展開でした。

今回のパネリストは誰も論点にしなかったけど、
もし大阪都なんてことになったらこんな危険がある!とか
そうではなくもっと良い案があってだな…?みたいな話とか
そのへんを期待したんですけどねぇ。

批判はあるが理由なし。
それは良くないといいつつ、ではどうするのが良いかも示さない。
結果、まともな議論になってない。

そろそろ、あの橋下氏が焦る顔もみてみたいんだけどなぁ…。

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January 11, 2012

売名批判?

このところ、大阪の橋下新市長に対する批判を
いろんな人がメディアで発言している。

ジャーナリストだったり、大学の先生だったり、医者だったり
何かの評論家だったり、タレントだったり、ホントいろいろ。

それだけ話題性のある人なんでしょうな。

直接、橋下氏やそういう批評家たちの意見がどうというより、
特に橋下氏に対して批判的なことばかりいう人たちというのは
そこにどういう意図があるのだろうかと考えてみた。


本当に橋下氏のやり方に危機感を感じているのか?

よく、彼のやり方は「独裁」だと揶揄されるのだけど、
軍政でもない日本の一都市の首長に対して独裁という評価は
ちょっとそういう人の稚拙さを感じる。

日本の首長は、市民が不満を感じたらリコールが可能。

表向きはどうあれ、どうも本音はそうじゃない。
政治に対する危機感というか、彼らの場合
我が身に対する危機感に由来しているような口ぶり…。


じゃ、橋下氏の政治に、識者として不満を感じているのか?

そんなやり方じゃ大阪は良くならないよ、といいたいのか。
しかし、それにしては対案となるやり方がほとんど聞かれない。
というより、彼に批判的な人は概ね現状支持な印象。

要するに、現状の体制が変わると困るということか。

年1、2回論文書いてりゃ国から補助がおりる学者さんなんかは
是非とも現状維持して欲しいのでしょう。

若しくは、彼の政治では困るという勢力から金が出てるとか。
利害が一致する同じ境遇の先生方は
一石二鳥な思いでメディアに思いの丈をぶつけてると。

橋下氏もそのへん狙って攻撃しようとしてるしね。

このへん見ても、政治そのものを憂えてる感じではない。
まして市民に対する被害を心配してる風でもない。


もうひとつ、考えられるのは
今話題の橋下氏に噛み付いておけば、当面売名できるということ。

橋下氏が割りと市民から支持されて人気が高いので、
メディアで彼を誉めそやす話をしていれば名前が売れるかというと
世の中そんな甘いもんじゃないと。

褒めていたんじゃ、所詮橋下氏の腰巾着だし、
まして学者先生ともなれば、そんな役回りでは名が廃る。

そこは批評家たちもさる者で、そのへんはしっかり心得ていて
褒めるのではなく、逆に貶す方が有名になれると知っている。

悪役に回ることにはなるけど、メディアはそういうのが好きなので
アンチ橋下になることでメディアでの発言機会も増えるし、
何より政治家ではない批評家たちの発言は無責任で良いと。

難しい論文を書かなくても、テレビに出たり批判記事を書いたり
とにかく氏の言動に反応していれば良い簡単なお仕事です。

そのギャラや印税で、橋下氏がいる限りは安定という寸法。


ちょっと悪意に満ちてますか。

あ、もしかして、そういう悪役をいっぱいつくることで
スーパーヒーローとして引立つことを狙った橋下大魔王の策略か?
してみると、彼に批判的な人たちは皆かなり悪役顔揃い…。

だとしたら、それはそれで恐るべし策士、橋下だなぁ。

裏を返せば、というかむしろ真の意味で(?)
ステルスマーケティングとは、こういうことをいうのかもしれないぞ。

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December 03, 2011

最近の政治

私は政治家でもジャーナリストでもありませんが、
思ったことを2点ほど。


○TPP

まず、私は日本のTPP参加自体には賛成。

というか、少資源国かつ作って売るという形で
経済成長してきた国が参加しない選択肢はあり得ない。

が、現政府の態度を良いと思っているかは別問題。

TPPに参加する以上は、
それを経済戦略にどう結びつけていくか、という話が
いちばん語られなきゃいけないはず。

なのに、そういう話が一向に見えてこない。
曖昧な態度で参加しちゃうと大ケガする。

基本的に製造業には利点が多いはずで、
TPPを利用してそのへんをどう伸ばしていくかは
議論して良いところ。

あと、問題は農業で、今のままだと確実に終了。

それは、今みたいに個人で小規模経営するのは無理、
ということで、やり方を変えれば活路はあると思う。

今までみたいに国の保護でやっていくのでなく、
大規模化して企業主体の経営にする、とか
防戦一方ではなく、打って出る方向で考えないと。

とにかく、何も対策しないで農業を開いてしまうのは
あまりに不作為というか愚策ということ。

あと注意したいのはISD条項で、
他国の文脈が国内に持ち込まれることになると。

今まで日本国内でOKだった経済活動が、
例えば米国ではNGで訴訟沙汰になった、みたいなことも
TPP以降はあり得るという話。

まぁこれは逆もいえることで、
日本でNGなら他国のビジネスを制限することもできる。

いずれにしろ、このへん最初は大混乱すると思うので
事前にそういう係争の種をなるべく抑えるような
対策なり法律を、政府としても立てといた方がよろしい。

とにかく、参加すると決めたのなら
参加するしないの議論はもういい加減終わりにして、
TPP対策の政治をしないといかんでしょうと。


○橋下市長

ぶっちゃけいうと、
私は橋下徹という人物はあんまり好みじゃないです。
(別にソッチの意味じゃありませんよ)

ただ、少なくとも今の彼の言動はかなり同意できる。

市職員の給料高過ぎなのも、無駄な行政が多いのも、
意味のわからない事業や団体がひしめいてるのも、
庶民の目からみておかしいと思うのはもっともな話。

橋下氏を小泉純一郎に似てる、などという人もいるけど
似てるのは、右寄りなところと、言葉がわかりやすい
ということくらいでしょ。

そこらへんは批判の的になりやすいから、
ことさらクローズアップされるんでしょうけどね。

政治家にありがちな、何いってるのかよくわからない
ということが少ないのは、確かに共通点かもしれない。

過激発言とか叩かれるけど、
彼の場合は思ってることをストレートにいってるだけかと。

で、ストレートにいっちゃったことを
本当に行政に反映させられるかどうかが今後の焦点。

というかですね、みんな政治家の言葉信頼できるのかと。

表向き「市民のみなさんのため」とかいいながら
裏で何やってるかわからない政治家を信用してるのかと。

ほとんど政治家同士が慣れ合ってるだけの現状の政治を
あの橋下氏は変えてくれるんじゃないか?
という夢を大阪市民はみたんじゃないんですかね。

実際、自民vs民主なんて構図も茶番だしなぁ…。

何か、既成政党が橋下旋風に擦り寄ってるというのが
無節操ではあるけど、良い傾向だと思う。

老人達も、政治家として活きるには無視できないし
もうそうせざるを得ないってことでしょう。

とりあえず橋下新市長はそういうネタになって欲しいです。

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November 08, 2011

大阪都

大阪都構想の話
(すくいぬ)

2ちゃんまとめですが、コレが一番解りやすかった。

要するに、府と市の二重行政をやめれば
もっと効率はよくなるんでないの?って話なんでしょう。

さらに橋下氏の考えは野心的で、
その大阪都は強い自治区となって国家から独立すれば、
腰の重い国に引きずられない積極的な行政ができるはず
…みたいなことを思っているようです。

アメリカみたいに、全体として連邦国家でありながら
実際の自治は州政府が行っているような感じでしょうね。
いわゆる道州制ってやつか。

まぁ、大阪みたいな経済的に強い地域は良いですが、
これといった産業のない地方に道州制は辛そうです。

ただ、今の政治制度は無駄が多いのは確かで、
それを打開する策のひとつとして大阪都構想みたいなのは
私はアリだとは思いますね。

二重行政の無駄は大阪に限らず、
政令指定都市の多くで同じような無駄が少なからずあると思う。

てか、国と都道府県と市町村で役割がかぶるものは多いし、
国の行政機関だけとってもいらなさそうなものは多い。
民間に任せられそうなものも多いしね。

上の記事の最後の方のつぶやきにあるんですが、
今の政治は、とにかく政治家が政治家として長生きするために
それぞれ心血を注いでいるというのが一番の癌。

国のため、国民のためという言葉は、
とにかく国民のためといっておけば自分のためになるのだ
という本心によるものであるところが大きいわけで。

政治家もそういう職業であり、
自分の飯の種を稼ぐ仕事に過ぎないってことなんですよ。

そんな政治家に国や自治を任せてるというのは最早甘い。
もっと個人で責任をもって生きろという橋下氏の訴えは、
それはそれで正論。

明らかに無駄とわかっていても切り捨てられないとか、
逆に、無駄じゃないのに大人の事情で切り捨てられるものとか、
そういう理不尽なことが世の中とても多い。

政治とかじゃなく、個人の私生活をみても
そういうことは多いでしょう。

私の場合、あんまり乗らない車とか。あとゲームとか漫画とか。

ええ、はっきりいって無駄です。
でも、それでも切り捨てられないのは個人の情というもので。

でもね、個人はそうやって好きにやって良いと思うけど
政治は違います。

政治というのは、市民から税金を徴収して
それで個人だけでは難しい市民の生活を支える仕組みであり
それは政治家の情でどうにかして良いものじゃない。

特に、借金が嵩み、生産人口の減少で税収が減り、
急速な高齢化で社会保障制度が破綻しつつある昨今ですよ。
それに追い討ちをかけるように大災害やら大不況やら。

だから、政治の無駄削りは切実。

何が無駄か無駄じゃないかという議論はあるけど、
少なくとも、複数の組織で同じようなことをやるというのは
問答無用で無駄です。

その意味で、大阪都みたいな乱暴な統合も
この機会にやらかしてみて良いかもしれないなぁ、とか思ったりね。

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