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January 19, 2007

転げ落ちる恐怖

客先が拠点を引越すらしくバタバタしていて、
しかも、開発者側も別件で程よい忙しさらしく、
まともに私の仕事の話が進められない状態が続いている。

そんな中で今私がやっているのは、
なぜか新規システムのハードウェア選定。

いや、私はソフトウェアの技術者なんですけど。

当面私に振るまともな仕事がないこともあって、
どうせヒマならこれでもやってろってことなのか、
このプロジェクトのことは任せたってことなのか。。

いずれにしろ、
ハードウェア選定は結構重要だと思うんだけど、
私、そんなことやったことないんですけど、良いのか。

それでも仕事なので、
それなりに調べて、Web/APサーバとDBサーバと、
そのクラスタリングなんかも考えて、
それっぽいのを見繕ったりなんかしつつ。。。

やっぱりハードもソフトもトータルで面倒見れてこそ、
システムエンジニアってことですか。

殊に私はピンでやってるフリーランス。

さっき、プロフェッショナル仕事の流儀で、
漫画家の浦沢直樹(私、ファンです)をやってたんだけど、
茂木さんが彼に、7年とか8年とか長い連載期間中、
よく切れないでずっと(苦しい?)仕事をやっていけますね、
みたいなことをいったら、浦沢さんは、

 「恐怖、かな。」

といっていた。

途中でそれが途切れたり投げ出したりしてしまったら、
そこで全てが終わってしまう“恐怖”があるから、
もしかするとそれで続けているのかもしれない、と。

その気持ち、すごく解ったんですよ。

私は彼ほどのプレッシャーは背負ってないから、
そこまで大きなものでもないと思うのだけど。


会社員時代は、あんまり何も考えなくても、
たとえ仕事がなくても毎月決まっただけの給料が出ていた。
仕事である程度失敗しても、ある程度信用を失っても、
その会社にいる限りはとりあえず生活していける。

とにかくそういう安心があったということ。

でも、今はそれがない。
失敗したら、お客さんや雇い主の信用を失って、
悪くすればそのまま収入がなくなることに直結する。

会社員が独立したくても踏み切れない大きな理由は、
もしその独立が失敗したら、
その後は駅や公園でのダンボール生活につながる、
そんな生活に堕ちたくないという恐怖ゆえ、
というのが一番大きいのだそうで。

で、今の私にも実際にそのリスクはあるわけです。

IT技術者として、エンジニアとして、
自分の能力に絶対の自信があるかといわれれば、
そんなことはない。

私など、今時どこにでもいる職業プログラマレベルで、
その能力も大したことはない。
そもそも、腕に自信があって独立したワケじゃないし。

だから、公園暮らしをしている人と私とを比べてみても、
その差は大して大きいものではないんですな。
半歩間違えば、私も公園に住んでいたかもしれんのです。

いや、過去形ではないな。

今も、これからも、常にそのリスクがつきまとっていく。
まさに、ニートやルンペンと私は紙一重。

でも、そんな可能性が確かにあるにも関わらず、
その危機感は漠然としたもので、
それでも、失敗しても何とかなっちゃうかもなぁ、
みたいな気分があるというか、
畏れながらも楽観的だったりもするんです。

明確な“恐怖”感ではないんですな。

浦沢さんの場合は、
今のところ人生の成功ラインを超えて高水準の位置にいるので、
そこから失敗して標準以下に転落する恐怖、
というのがつきまとってるんじゃないかな、と思ったり。

で、ですね。

この業界、いかに新しい技術や知識に敏感でいられるか、
ということが、かなり命綱だということを、
ここ最近で実感しつつあります。

実際にそれを知っていれば問題ないし、
浅くでもその知識をかじっていれば何とかなったりもする。

でも、全く知らないというのは危ない。

私がこの業界でピンでやってるということから、
何でも知ってるんじゃないかと思われて、
いろいろ(私も詳しくないのに)聞かれたりすることが、
かなり多くなってるんだけど、

 *「ちょっときいていいですか。」

 私「何ですか。(やべー、今度は何だ?)」

 *「お客さんがSEM対策してくれっていってきてるんですよ。」

 私「ん、あー、せ、セムね。。(何だそれ?電子顕微鏡?)」

 *「どうすればいいと思います?
   うちそういうの専門にやったことなくて。」

 私「んー、そうなんですか。そうですねぇ。。。」(←全然解ってない)

 *「検索で上位にあがる方法なんて、
   技術的な問題じゃないですかね。」

 (あー、そういう話か。。)

 私「そうっすね。metaタグにキーワド列挙するとか、
   あとはお金払って検索エンジンのスポンサーになるとかじゃないですか。」

 *「ですよねー。
   すみません、ありがとうございました。」

 私「い、いえいえ。。」

何とか知ったかで乗り切ったけど、
その後慌てて“SEM”をググったのは言うまでもなし。

 “Search Engine Marketing”で SEM ね。

とりあえず、SEM、SEO というのは、
最近(でもないのか)トレンドのキーワードということを覚えておこう。。

ヒマなうちに、いろいろ調べとこう。
ホント、いつニートになってもおかしくない。。。

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Comments

むむぅ。。
僕も同じ番組を見て同じことを考えました。

会社を辞めてフリーとして働き出して一番最初に感じたのは
このままで大丈夫なのか!?俺!?
という「恐怖」ですね。

今後2,3年はいまのまま食べていく自信はあるし、給料もいいし、IT業界は一番好きな業界なんですけど、やっぱり先は不安。

いまのところ、自分の中の解決方法は、恐怖を感じない位の”他人に証明できる実力”をつけるということでした。
つまり、資格。
実際、プログラムをどれだけ知ってたって、どれだけハードウェア、ネットワークの知識を知っていたって相手にはわからないじゃないですか。
だから、ある程度簡単に第3者にアピールできる資格が有効なんじゃないかと。

もし、それが1年以内にできなければ、会社人に戻るしかないのかな。。。
と思っています。

Posted by: ton | January 20, 2007 at 11:47 AM

私の場合、そういうリスクはあれど、再び会社員に戻るつもりはもうないんですよね。会社員であればずっと生活が保障されるという時代でもなくなってる気がする、というのもありますが、何より他人の基準で自分が評価される世界がイヤというのが大きいです。

とはいえ、資格をとるという目標を持つのは良いですね。ただ、1年以内ですか。確か情報処理試験は年2回なのでチャンスは2回しかないわけですが。逆に何年も先延ばしにすると、もういいやってなっちゃうってことかな…。とりあえず、私はもう何か勉強しようという元気がないです。。(笑

Posted by: 月影 | January 21, 2007 at 01:30 PM

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