« July 2006 | Main | September 2006 »

August 30, 2006

ロイズ・コーヒー・ハウス

イギリスのロンドンに「ロイズ保険組合」という
ちょっと変わった組織があります。

ロイズは、名前は“Corporation of Lloyd's”だけど、
いわゆる保険会社ではありません。

基本は、保険を請け負う引受人(アンダーライター)と、
保険の紹介をする代理人(ブローカー)がそれぞれ会員で、
アンダーライターはブローカーが紹介する案件に保険金を掛けて、
その掛け金の割合に応じて配当が支払われるというシステム。

実際は、アンダーライターは何人かで集まって
シンジケートという組織をつくっていて、
個人で支払う保険金を分散させるという策をとっているようですが、
もともと、アンダーライターは個人の保険引受人です。

この組織の特徴は、ブローカーもアンダーライターも、
基本的には“個人”である、という点。

で、こういう会社でもない団体でもないゆるい組織って、
実は今の時代にマッチしてるんじゃないかと最近感じています。

最近、正社員の数が減少している、という話をよくきくのだけど、
ある一定の組織に所属していないと、
社会であるレベル以上の仕事が出来ないことの方が、
実は問題じゃないのか。

だから、やれ就職しろ失業率減らせというのでなく、
社会の方を、個人としても活躍できるような場にすれば、
そっちの方が近道なんじゃないか、と。

ところで、ロイズというのは、
もともとは、エドワード・ロイドという人が経営する
コーヒーハウス(サロンっぽいカフェ)だったそうで、
そこにロンドンにやってくる貿易商が出入りするようになって、
内外のいろいろな情報がまわる場になってきて、
そのうちアンダーライターたちが情報を求めて集まるようになったのが、
今の保険組織のはじまりだったとのこと。

実は私、将来自分のカフェが開けたらいいなぁ、
とか思ってたりしてるんですが、
(ここでも何度か書きましたけど)
そこがこういう場所になったりするのも悪くないかなぁ、
なんて、最近ちょっと思ってたりするのですな。

そこでまわる情報は、特に保険の情報じゃなくても、
今私が足を突っ込んでいるIT業界の情報、とかでもいい。
フリーランスの技術者や研究者が情報交換しあう場所、みたいな感じ。
で、コーヒー代と情報料を少々いただく、みたいな。

で、マスターは仕事しないで左団扇、みたいな?(あれ


ロイズって、実は美味しい商売なんじゃないだろうか…。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

August 24, 2006

ビバ鳥取

毎年こういう時期に思うのだけど、
やっぱり認知度が低いところなんだろうなぁ、と。

週初めの知り合いのDさんとの会話。

Dさん 「いやー、暑いですねー。」

私 「そうですねぇ。」

「先週は、お盆休み?帰省されてたんですか。」

「ええ。」

「遠いんでしたか。田舎はどちらでしたっけ?」

「鳥取です。」

「鳥取って、島根でしたよね?」

「……ええと…。」

Continue reading "ビバ鳥取"

| | Comments (3) | TrackBack (0)

August 18, 2006

夢十夜

こんな夢を見た。

ある女性が不意に身篭り男の子を産んだが、
その父親は既におらず、
貧しさゆえ女性の身ひとりで育てていくことはできなかった。

思い詰めた女性は、
深夜、山林の人気のない湖にその子を沈めてしまった…。


数年後。


その女性は裕福な卸問屋の男に見初められ結ばれた。

2人の間には男の子もひとりできて、
女性は幸せな日々を送っていた。

そんなある晴れた昼下がり、
女性が子供を連れて湖のほとりを歩いていたときのこと。

キャッキャと無邪気なその子が湖をみたいというので、
母親に支えられて湖の中を覗きこんだ。

そのとき、男の子は静かにいった。

「今度は、その手を離さないでね。」



Continue reading "夢十夜"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 15, 2006

シンプソンのパラドックス

統計学は、いろいろな状態や事象を判断する上で、
とても強力なツールとして働くことがあるけど、
統計対象が無作為であるが故にある矛盾を内在することがある。

といって、統計が作為的だったら、
それこそ意味ないってことになるんですがね。

今日、東京で大停電があったとのことで、
それとは全然関係ない話なんだけど、
それでちょっと思い出したことがあるので、
書き記しておこうかと思って。。。

学生時代、私がマジメに電気工学の勉強をしていたとき、
先生の誰かがこんな話をしていました。
(ツッコミたい気持ちはここはオサエテ…)

昔、送電線の近くに住んでいる住人たちによって、
送電による電磁波の影響で住人の健康に害が及んでいる、
として、電力会社を相手取った訴訟があったそうです。

その根拠として、送電線近くに住んでいる住人と、
そうでない住人との2集団にわけて調査してみたとき、
送電線近くの住人の方が若干発病率が高い、
という統計結果になっていると。

これは送電線の電磁波による影響に他ならないっ!

まぁそんな言い分なんですが、
これは半分いいがかりなんだ、と、その先生は力説してたのですな。

マクスウェルの電磁方程式から考えると、
送電による電磁誘導によって発生する電磁場というのは、
距離の2乗に反比例して減衰します。

というか、電磁波が身体に与える影響ははっきりしてないけど、
電磁波なんてのは、送電線でなくとも、
毎日みなさん浴びてるものなんですよと。

こんな話もある。

例えば、毎日コーヒーを1杯以上飲む人が、
飲まない人よりも2倍くらい癌を発症する率が高い、
という統計結果が出ているにもかかわらず、
コーヒーは癌を発症させることを防ぐという可能性について、
学会でその妥当性が認められた、と。

これはどういうことかというと、
コーヒーを飲む、という要因以外の作用が影響して、
その結果、癌発症に至るケースの方が多い、
という可能性の方が高いということだったと。

コーヒーを飲む人は、大抵煙草も吸う、とか。
統計結果にはその要因は含まれていませんからね。

統計結果というのは、
多分、統計学という専門分野ではそういう考慮もちゃんとした上で、
適当なデータとして解析されるものなんです。

でも、素人にしてみれば、
統計というのは単なる多数決だろうという認識しかなく、
多かった結果は正しいと早合点してしまう。

この話って、実は統計だけの話じゃなく、
人の普段の行動とか社会学的な話とかにもいえることで、
結果だけを見て過程が無視されると、
誤った見識しか出てこないのかもしれないなぁ、とかね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 12, 2006

戦争をなくす方法

今日は次の仕事の面接があったのだけど、
話を聞く限りでは、よくわからんかった…。

とにかく、開発メンバが足りないからなんとかしてくれ的な感じで、
そういうところって、大体既に火事になってるケースが多いよなぁ…、
などと思いつつ、
とりあえず盆明けくらいにまた話をしようということに。

ええと、今回はそういう話ではなく。。。

面接があったおかげで今日はいつもより早く帰宅することができて、
家についてテレビをつけたら、日テレで、
「太田光の私が総理大臣になったら」
という番組をやっていたのです。

そこで、
「アジア諸国共同で第二次世界大戦についての歴史教科書をつくろう」
という法案が通るか否かという議論をしていたんだけど、
まぁ、議論の中身としては「あの戦争はどうだったのか」という話で、
太田光がかなり熱く持論を展開してたのが印象的でした。

Continue reading "戦争をなくす方法"

| | Comments (2) | TrackBack (0)

August 10, 2006

ブライト艦長逝く

訃報:ブライト艦長役の声優、鈴置洋孝氏
スラドの記事より)

自分の知っている有名人がご逝去されるニュースを聞くたびに、
自分の“少年時代”がどんどん無くなっていくなぁ、と感じます。

鈴置さんは、機動戦士ガンダムシリーズで、
ずっとブライト・ノア役を演じられてきた人ですね。
ホワイトベース、アーガマの艦長です。
ガンダムファンなら知らない人はいない。

宇宙世紀シリーズでは、
ファーストからZを経てZZまでずっと出演されていたので、
隠れファンも多いんじゃないか。

そんなにお歳なのかと思ったら、56歳だって。
逝くには若過ぎるなぁ…。

 「左舷弾幕薄いぞ!何やってんの!」

あの声も、もう聞くことができないのね。。。


心よりご冥福をお祈りします。


>> 賢プロによる紹介ページ

| | Comments (0) | TrackBack (0)

次の仕事探し

日々の暑さに滅入りつつ、
駅から微妙に上り坂徒歩15分の職場に憎しみを覚えつつ、
毎朝死にかけながら職場へ向かう葉月の月影です。

こんばんは。

美容院へ行くかどうかとかいいながら、
結局セルフカットセットで済ませてしまった自分の心の弱さも、
この暑さと湿気で磨きがかかった感じです。

ええと。

とりあえず、今の仕事の契約は今月で切れます。
ということは、次の仕事を探さないといけないわけですが。

そろそろ同じ仕事にも飽和してくる頃でもあるので、
正直、ちょうど良い頃に契約切れだなぁ…、
なんて思ってたりするのですけどね。

仕事自体は、いろいろ面白い技術に触れることが出来て、
かなり自分の知識の糧にはなった感じ。

職場の人間関係もそれほど悪くもなく、
PLさんはワンマンぽいけど、仕事でなければ普通に話せる人(多分)なので、
少なくとも社員だった頃よりは良い仕事ができたと思ってます。

良い仕事、というか、実りある仕事、というべきか。

やり方は結構そのPLの人のやり方にはめこまれている感じだけど、
そういうやり方もあるんだなぁ、という勉強にはなるわけですな。

とりあえず、
契約を終えるにあたって感想を。

Continue reading "次の仕事探し"

| | Comments (4) | TrackBack (0)

August 05, 2006

ゲド戦記

そんなわけで、とりあえず観て参りました。

スタジオジブリ最新作。
宮崎駿の息子である吾郎氏の初監督作品。

といいつつ、前評判はかなり悪いみたいで、
あまりに酷い酷いという話しか聞かないので、
逆に怖いもの見たさという感じで行ってきたわけですが。

第一印象。

これは“ファンタジー”ですかね。

つまり、剣と魔法の世界というか、
ゲームでありがちな世界観をアニメ映画にしたっぽい、
て感じ。

んー。

私はゲド戦記の原作を知らないのですが、
その観点から見るなら、
それなりに楽しめる作品でした。

この作品が酷評される理由は、
大きく2つあるように思います。

1つは、ゲド戦記の原作を知っている人が見たら、
「こんなのゲド戦記じゃないっ!」
という苦情が上がるだろうこと。

もう1つは、宮崎駿作品を知っている人が見たら、
「こんなの宮崎作品じゃないっ!」
という苦情が上がるだろうこと。

両方のファンの期待を背負って封切られたは良いけど、
どちらのファンも満足させられなかったということで、
その中途半端さ故に悪評が立ってるんでしょうと。

なので、これを観る前の心得として、
次の2つを前提に観ることをお勧めしておきます。

一つ、これは「ゲド戦記ではない」ということ。
一つ、これは「宮崎駿作品ではない」ということ。

あくまで、宮崎吾郎という別の人が作った
ひとつのファンタジー作品として観ましょう。


とりあえず、私の感想を以下に書いておきます。

# ネタバレになりますのでご注意。

Continue reading "ゲド戦記"

| | Comments (0) | TrackBack (1)

August 03, 2006

自殺予防教育


年間の自殺者が98年から8年連続で3万人を超えるなか、文部科学省は、児童・生徒の自殺を防ぐため、専門家による研究会を今月中にも設置することを決めた。今年度末をめどに課題と対策などをまとめ、学校での取り組みに生かす考えだ。これまで公立校に限って実施してきた自殺実態調査も、07年度からは私立、国立も対象に含める方針だ。(本文...

asahi.com 2006年08月03日06時06分 )

事故やら災害やら戦争やらで亡くなる人って多いナァ…
なんて思っていたら、どうですかこれ。

3万人て。

この実態を知ってる人が、社会にどれだけいるだろうかと。
これが病んでいるといわずして何とするか。

ちなみに、昨年の国内の交通事故による死亡者数は7000人強です。
交通事故で死ぬ人の3倍以上が自殺で死んでいるわけです。

ここ に警察庁まとめの資料がありますが、
注目すべきは20代以下の自殺者数が4000人くらいいるということ。
熟年してうだつが上がらず、
いい加減人生イヤになって逝っちまおうと思うサラリーマンとか、
そういうのならまだ理解できんでもないです。

30年も生きていないアンタたちが、
数ある選択肢の中からそれを選ぶ根拠はなんですかと。

Continue reading "自殺予防教育"

| | Comments (0) | TrackBack (1)

« July 2006 | Main | September 2006 »